言葉は武器である 5
人の上に立つ者が部下の意見に振りまわされると、ほとんどの場合、ロクなことにならないのは、部下の意見が間違っているからではなく常に部分から全体か、部分から部分としての判断や意見しか出せないためです。
たとえば、ある部門長がどれだけ情熱をもち仕事に対して熱心で真面目であっても、その部門長の意思や判断は自分が任されている一部門。
つまり、会社全体の中の一コーナーの部分としての立場から問題を捉え、それを会社全体の大事な問題として捉えているにすぎないからです。
ましてや、重いノルマを担わされているとしたらなおさらのことでしょう。
これはむしろ、責任感のある部門長としては正しいことです。
肩書きが専務であれ、常務であれ、ラインでノルマがある以上、その人は経営者としての判断はできず、自らの部門からみた判断になってしまいます。
これからの時代、何が起きるかわからない。それだけに、トップたるもの、部分に振りまわされず、常に全体から部分を捉える力こそ必要なのです。