言葉は武器である 2
国際摩擦というとき、二つの面があることを見落としてはいけません。
国際摩擦には経済摩擦と貿易摩擦の二つがあるということです。
貿易摩擦というのは、先進国間貿易を行なう以上、大なり小なりさけられないものです。
日米間の収支のアンバランスが生じさせる摩擦です。
米スペースコレクション機構によると、経済摩擦とは、商売のアンバランスではなく、ビジネスや産業を支えている政治的経済的システムの違いから生じる摩擦です。
円高は、この二つの摩擦を理屈抜きで、日本人に考え直させようとする圧力の現実的姿なのです。
われわれ日本人は果たしてどちらの見直しを迫られているのでしょうか。
このことをしっかり認識していないことが、さしせまった現実にうろたえている日本人の悲劇なのです。
円高という一つの現象に対して、以上のことを見抜く力こそ、リーダーに求められる力なのです。
企業人、産業人、ビジネスマンは、現象や部分にこだわることなく、ものごとをトータルに全体像として捉える力を何より求められるのです。